滋賀県米原市の地域墓地にて和墓墓石工事。4つの工夫で安心してお墓参りができる墓石となりました。
去年もご縁があり、お墓を建てさせていただいた米原市の地域墓地。
今回も墓石を建てさせていただきました。ありがとうございます。
完成写真はこちらです。
滋賀県米原市の地域墓地にて。完成写真。
こちらのお墓、4つの工夫で安心してお墓参りができるお墓となりました。
その工夫を見ていきましょう。
工夫その1、段数を増やしたことで、おばあちゃんも楽に、お花を供えることが可能に!
ここの墓地のお墓は、下の写真のようなお墓が多いのです。
階段の高さは約21センチ!!
この高さは、足腰の弱った年配の方には、非常にお参りしにくいものとなります。
墓地の規則やデザイン性などの理由で、この形の階段にせざるを得ない場合もありますが、
今回は、この問題をお客様も解決したい!おばあちゃんに安全にお参りしてもらいたいという思いから、
もう一段段数を増やし、階段幅も大きくとって、お参りしやすく改善しました。
(改善した結果は、一番上の完成写真をご覧ください。)
階段の高さは約10センチ!!
また比べていただくとわかるように、階段幅も広くしたので、
どちらが安全かわかっていただけると思います。
階段幅を広げたことで、親子でお墓の御給仕をすることもでき、仏様もにっこり。
工夫その2、聖域である墓所を守るための須浜(囲い)を、巻石と一体型に!
以前のブログでもご紹介した巻石一体型須浜。こちらのブログです。
滋賀県東近江市の市営墓地にて洋墓墓石工事。仏教の要素をしっかり取り入れ、かつ、使い勝手の良い現代風墓石となりました。
こちらのお墓も、聖域をしっかり守れるように3方を囲いました。
デザインは、和墓に合うようにシンプルに設計しました。
工夫その3、亡くなった人を刻んでいく墓誌に台風対策を施しました。
墓石も台風の被害を受けることがあります。
被害が一番出やすいのが、墓誌です。(法名板、戒名板、霊標とも言います。)
完成写真の墓石本体の右側に設置している石板です。
風邪を受ける面積が広いため、まともに風を食らうと、倒れる可能性があります。
また、ほとんどの墓誌が、ただ置いてあるだけですので、被害が出やすくなっています。
固定できない理由もあるのです。それは今後、彫刻することがあるため。
固定してしまうと、新たに亡くなった方の彫刻をすることが出来なくなるからです。
以前にもこのことについて、ブログを書いていたので、こちらをご覧ください。
戒名や法名を彫る「墓誌」。これにもたれたりするのは危険です!!お気をつけ下さい!!
今回も墓誌にホゾと芯棒をダブルで内蔵し、台風対策と、少しでも安全策を施しました。
工夫その4、納骨室には「南無阿弥陀佛」と彫刻。仏様に見守られて安心です。
人間にとっても、一人でいるのはさみしいもの。
今回の墓石は、新家の為、故人は、このお墓に初めて入られることになります。
南無阿弥陀佛と彫刻することによって、仏様に見守られている安心感と、
仲間(仏様)が一緒という安心感。
遺族としても、故人に安心してもらえると感じていただけますし、
今後自分が入る場合でも、安心感があります。
ただ単にお墓といっても、こだわるところは、けっこうあるんです。
建墓の際の参考になさってください。