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滋賀県日野町の地域墓地にて墓石修復工事。お客様の不安を解消しつつ、今後のお墓参りが快適になるように修復しました。

昭和後期に建立されたY様のお墓。



当時は、地元の石材店さんに墓石建立を依頼されました。

しかし、35年以上の年月が経過し、いろいろと修復箇所が増えたようです。

回忌法要を迎えるにあたって、Y様がどうしても気になることがありました。

 

 

Y様のお墓について気になるポイント

 

お墓本体の傾き

35年の年月を経て、お墓が前に傾いてきました。

仏様に申し訳ない気持ちや、地震などでお墓が倒れるのを心配されていました。



上の写真を見ていただくと、お墓がどれくらい傾いているのかお分かりになると思います。

また、経年変化により、石が開いているのも、お分かりいただけると思います。

 

石材結合部の開き

上の写真にも掲載しましたが、石の開きも目立ちます。

お客様からすると、これが原因で、お墓が倒れるのでは・・・。

また、何か良くないことが起きるのではと心配になられていました。

その他に2カ所、大きく石材が開いたり、ずれたりしていました。



 

 

どのように墓石を修復するのか?

今後のことを考えて、しっかりと修復したいというY様のご依頼でしたので、

墓石本体と外柵の石材をすべて撤去し、しっかりと据え直すという工事になります。

 

お墓本体の傾き対策

以前の施工では、厚みの薄いモルタルで据え付けてありました。

その当時の施工では、それが当たり前だったと思われますが、

同じ施工をすれば、また35年後には、同じような結果になると思います。

少しでも傾きにくくするために、大きな栗石や砕石を使い、しっかりとした地盤づくりが必要です。

また、モルタルではなく、鉄筋入りのコンクリート基礎でしっかりとした土台をつくり、

(コンクリート基礎の土台は、可能であれば、お墓本体より大きめに土台をつくります。)

水平をしっかりと確認しながら据え付けていきます。

 

石材結合部の開き対策

以前は、モルタルとノロで、固定していただけでした。

それでは、年月が経過すると開いてきて当然です。

修復するにあたり、今回もモルタルやノロを使いましたが、

それにプラスアルファ、石材専用の耐震ボンドを結合部に使用し、

さらに、錆びないステンレス製のL型金具でしっかりと固定しました。



 

 

当店からのご提案

今後のことをしっかりと考えられているY様。

当店からこのようなご提案をさせていただき、ご依頼をいただきました。

 

除草対策

施工前は、区画内にたくさんの草が生える状況でした。

区画内を全面コンクリートを打設し、化粧として玉砂利を敷いて仕上げます。

格段にお墓掃除の手間が省くことができます。

詳しくは下記の記事をご覧ください。

滋賀のお墓の除草対策。その1墓地内コンクリート打設+玉砂利敷き詰め仕上。

 

墓石のクリーニング

こういう機会に、本格的にお墓をきれいにしようと考えられるお客様が多いです。

そのことをお話しさせていただき、効果等を見ていただいたうえでご依頼いただきました。

詳しくは下記のページをご覧ください。

お墓のクリーニング

 

墓誌表題の変更

Y様の宗派は浄土真宗。しかし、墓誌には「霊標」と彫られていました。

簡単に説明しますと、浄土真宗には「霊」という概念がないため、

「霊標」と表記するのは間違っているのです。

Y様のお寺様もすごく気になされていて、Y様、ご住職、当店で話し合った結果、

彫り直すということになりました。

リーズナブルに体裁よく直す方法を提案させていただきました。

 

 

完成



ずれの修正後



開きの修正後



傾き、開きの修正後



完成後、見違えるようだ!と言っていただき、本当に嬉しく感じました。

ありがとうございます。

Y様、今後とも、よろしくお願い致します。





ストーンメーソン真
滋賀県東近江市垣見町734
TEL:0748-34-3090