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2000年以降に建てられたお墓本体への戒名(法名)彫りは、現地彫りが適しています。その理由。

お墓に納骨する際、お墓に祀られている方を記すための作業。戒名(法名)彫刻。

 

戒名(法名)彫刻は、一般的には

・棹石(仏石)側面に彫刻するか、

・副碑となる戒名板(法名板、霊標、墓誌ともいわれます。)

に彫刻します。

 

彫刻の作業の仕方も基本的には2種類あります。

・棹石や戒名板を、石材店に持ち帰り彫刻をする方法

・持ち帰らず、現地にて彫刻する方法。

があります。

どの手法で作業するかは、石材店が最良を考慮して判断します。

戒名(法名)彫りのために、石を持帰るか現場で彫るかの判断の基準となるもの。

・トラックからその石までの距離。

・その石を持てるか。

・その石を安全に持ち帰れるか。

・搬入搬出経路はあるか。もしくは経路を作れるか。

・経路を作れるとしても、作業はたいへんか。

細かいことをいうとその他の項目もありますが、

基本的には上記のことを考えて判断して、

作業方法を決めています。

しかし、おおよそ2000年以降に建立されたお墓で、

お墓の棹石に戒名(法名)彫りをする場合、

その他にも考慮しなければならないことがあるのです。

 

2000年以降に建立した墓石は、今までの墓石とどう違うのか。

結論からいうと、耐震施工をされているかどうかです。

1994年に阪神淡路大震災が起こりました。多大な被害が出たのは、みなさんご存知です。

当然、お墓にも多大な被害が出ました。

この地震以降、石材業界に耐震用のボンドが普及し始めました。

新しいものをすぐ採用するか、様子をみるかは各々の石材店の判断となります。

ですので、当店としては、2000年で区切りをつけています。

2000年以降に建てられたお墓は、だいたいが耐震ボンドを使って施工されていると思います。

このボンド、本当に強力で、外すにはいろんな道具を使いながら、慎重に少しずつ、

作業をすすめていく必要があります。

また、石材店によって、その耐震施工は様々で、ボンドと金属製(もしくは石材製)の芯棒を併用して

耐震施工をされている場合もあります。

そうなると、もう外すことができないことがあります。

だから、2000年以降に建てられたお墓は、耐震施工のため、

棹石を外すことができない場合があるのです。

それ以前のお墓は、比較的容易に外すことができます。

 

2000年以降建立の墓石の棹石に彫刻するには、どうするのか。

現地彫りで対応することができます。

現地彫りとは?下記のブログもご覧ください。

滋賀県東近江市の寺院墓地にて。法名(戒名)追加字彫り加工のご依頼。現場にて彫刻もできます。

今年の3月にも現地彫りを行いました。



※プライバシー保護等を考慮し、修正しています。

2016年に建てられたお墓です。

耐震工法が施してあり、保証もついているため、

現地彫刻を選択しました。



写真のように、このような字彫りであれば、現地彫りでも問題なく彫刻することができます。

費用は、当店の場合は、通常の価格より割高になってしまいますが、

大切なお墓の事や、後々のことを考慮すると、現地彫りの方が最良となります。

※現場の状況により値段にばらつきが出ます。現場彫刻の場合は、

その都度御見積をさせていただきます。

 

良いお墓造りをなさってください。





ストーンメーソン真
滋賀県東近江市垣見町734
TEL:0748-34-3090