大島石に旬がある!?どういうこと!?旬を感じた石材店が、お客様に良い大島石を提供します。
お墓の石種として、関西では特に人気がある大島石。
当店も当然取扱い、ご注文をいただいております。
大島石については、下の記事をお読みいただければ幸いです。
侘び寂びを感じさせる石「大島石」。由緒ある寺院墓地などで多数の建立実績を誇っています。
その大島石でよく言われるのですが、石にも旬があるんです。
「旬?どういうこと?」と当然思われるでしょうが、こういうことです。
大島石の旬とは。
日本国内で加工する場合の、大島石の特級から1級のランクの時によく言われます。
大島石特級で見ていきたいと思います。
石は自然のもの(溶岩が冷えて固まったもの)なので、石目等に差が出ます。
溶岩の成分や冷えて固まる時間やその時の気温や状況によって、
様々な影響によって、同じ溶岩だったとしても出来上がった石に差が出て当然です。
ですので、大島石特級といっても、採石する時期によって、
石目が若干変わります。実際写真を見ていただきたいと思います。
どちらも大島石特級なのですが、左側の石の方が明らかに濃い色をしています。
また石の目も少し細かくも見えます。
お墓にすると、その見栄えはけっこう違うものです。
墓石にした場合、石目が細かくて色の濃い方が大島石はよりきれいに見えます。
また、色が濃いと石に重みを感じることができ、どっしりとしたお墓となります。
この濃い大島石が出た時を旬といっています。
「ええ(良い)石が出た!」「今が良い時期だ!」ともいわれます。
旬を知らない悲劇・・・。
こんなことを聞いたことがあります。
「大島石特級のお墓を建てたが出てきた石がそんなにきれいではない・・・。
この特級なら1級にしておけばよかった・・・。」
お客様が旬を知れるはずがありません。
では、どうやって知るか。石材店からの情報提供です。
おそらくこの悲劇は、石材店もしくは、その仕入先の情報不足が原因です。
親切な石材店は、旬をしっかり教えてくれます。
親切な石材店なら、大島石でお問い合わせいただいたお客様には、
旬をしっかりと教えてくれるはずです。
親切な石材店が旬を教える理由。
・お客様に喜んでもらいたいことはもちろん、石材店としても良いものを納めたいため。
・石材店が後悔するのを防ぐため。
・上記のような悲劇にならないために。
・勉強のために(もしくは趣味、興味!?)
・最終的に旬の石に決めていただいて建てたときに、
石材店が「きれい!」と感激したいため(笑)
旬の情報は、意識の高い石材店がもっている。
旬の情報は、どの石材店でももっているわけではありません。
大島石や国産の石材をあまり扱わない石材店は、おそらくもっておられないのではないでしょうか?
なぜなら、その石材店に大島石等に興味がないと情報を得ようとはしないからです。
また、その仕入先に旬の知識や意識がなければ、情報提供すらありません。
当店はどうかというと、大島石のお問い合わせがあった場合、
当店の仕入れ先に大島石の現在の情報を聞いたりします。
自然のものなので、その時その時のタイムリーな情報が大事です。
また、当店の仕入先も、旬の時は教えてくれます。そういうお客様がいないか気にしてくれていますし、
もしなかったとしても、展示品として考えてもらえないだろうかと話をもってきます。
※展示品にすると、お客様がほしいときに決めてもらえるため。
仕入先もしっかりと情報提供してくれる会社でなくてはいけません。
当店の仕入先も最終的には、エンドユーザーのことを一生懸命考えている会社です。
それと、仕入先としても納得したものを納めたいのだと思います。
意識のある石材店が自ら情報を得たり、意識のある仕入先が情報提供する。
このようなところに旬の情報は集まるのだと思います。
自然のものなので、旬はいつ来るかわかりません。
採石してみないとわからないということです。予測もたてられません。
ですので、その時期の良い石を納めるということになります。
信頼できる石材店といろんな情報を得て、良いお墓造りをなさってください。
旬の大島石で建立させていただいた施工事例