庵治石。
香川県高松市庵治町・牟礼町にまたがる霊峰・八栗五剣山から産出される花崗岩です。
庵治石の最大の特徴は、石の表面に「斑(ふ)」と呼ばれるかすり模様が現れ、
奥行きのある優美さを感じさせる石目です。
自然がもたらす芸術品とも言われています。
細目、中細目、中目と石のキメの細かさによって分類されます。
細目
色の濃淡でまだら模様に見えないでしょうか?
このように、まだら模様が表面に出てくる石はほとんどありません。
この見本サンプルでは、わかりにくいですが、
お墓として出来上がった時に見える、このまだら模様は、
桜吹雪のように見えて、とてもきれいな見栄えになります。
中細目
その名の通り、中目と細目の間の石目です。
斑は少しわかりにくくなりますが、なんとなくわかるレベルです。
お墓として建つと、細目ほどではありませんが、
きれいさがわかると思います。
中目
斑は、あまりわからなくなります。(※わかるものもなかにはあります。)
しかし、高級な墓石材であることに間違いはありません。
石に詳しい人がみると、一目置くこと間違いなしです。
高価な石材のため、頻繁に建立されることがないのですが、
東近江市にも建立例はあります。
細目で創作墓(細目)として建立させていただきました。
全体写真なのでわかりにくいですが、墓石本体は斑が浮いています。
高価になる理由としては、大きく3つ理由があります。
1、斑が浮くという、希少な石材であるため。
2、ロスが多いため。
採石した石材のうち、墓石製品となるのは、なんと10%以下!!
キズなどが多いため製品にできるところが少ないからです。
墓石製品として使えないところは、庭園石材や砕石等
いろんな使われ方をされています。無駄にはしておられません。
3、石目合わせが難しいため。
お墓は、複数の部材を組み合わせて、1基のお墓になります。
基本的に1基のお墓は、部材それぞれ石目が同じであるのが一般的です。
その石目合わせが庵治石は難しいのです。ロスが多いということが
色合わせの難しさにつながってきているのだと思います。
このような理由から、庵治石はどうしても高価な石材となってしまいます。
もし、手頃な庵治石のお墓があった場合、注意しなければならないかもしれません。
もしかしたら、石目が合っていないかもしれません。
もしかしたら、致命的なキズが入っているかもしれません。
もしかしたら、斑がない庵治石かもしれません。
もしかしたら、・・・・・
ちゃんとした庵治石のお墓を建てるとなると、やはりそれなりの金額がします。
ちゃんとした庵治石のお墓は、それはもう!!きれいです!!
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