去年もありましたこの仕事。お墓のずれ直し。
「あんな重たい石がなんでずれるの??」
と皆さん不思議に思われますが、石と石の隙間に水が入ると、
その水が凍てて凍った時に、ズレを生じさせることがあるのです。
その他にも理由はあります。
昨年の事例は下記のようなものです。
「お墓がずれているので直してほしい。」実はいろんな対処法があるんです。お客様とお話しして対処法を決定します。
今回もこのようなズレがありました。
写真では大丈夫そうに見えますが、こんなズレが生じていました。
下台の左後ろです。白いのが見えると思いますが、これは目地材で石と石の隙間を埋めていたものです。
見えているということはこれだけずれているということです。
一番下の四つ組(四つ石とも言います)の部分ですが、大きく間が開いています。
上台が大きくずれています。
このずれを修復させていただきました。
今回は、四つ組からずれているので、お墓本体全てを一度はずしました。
お客様は、最近の地震被害も気になされていたので、
今後のことを考え、少しでも地震に強いお墓にしたいということでした。
その対策を踏まえて、修復させていただきました。
※黒い部分はお客様のプライバシーの為、編集しました。
土台の四つ組(四つ石)を据付けたところです。
四つ組は、石と石の接着面は、耐震ボンドで接着し、
プラスサビに強いステンレス製のL型金具(上記写真)でしっかりと固定しました。
四つ組の上に乗せる下台、上台、棹石は、
上記の写真のように、免震対策の「絆」と耐震ボンドを使って対策しました。
「絆」については、こちらをご覧ください。
滋賀県東近江市唯一。墓石の地震対策「絆」の登録石材店となりました。東日本大震災等でも力を発揮しました。
あと、ずれ防止として大事なことが目地です。
石の隙間に水が浸入するからずれる原因になるので、
その原因を取り除くために目地をします。
わかりにくいかもしれませんが、石の隙間は、コーキング材にて、しっかりと目地をしました。
また、今回のお墓は黒御影ですので、目地を目立たなくするため、
黒色の目地材を使用しました。(よくお墓に使われる目地材はグレーです。グレーでは目地が目立ちすぎるので。)
作業中に字の中の汚れも気になるということでしたので、
字の中もきれいに掃除させていただきました。
字の中を掃除して・・・・、このように感じました。
「字だけ綺麗になってもなんかしっくりこない・・・。綺麗になった感じがしない・・・。」
なので、お墓全部きれいに掃除させていただきました。
このように仕上がりました!
(施工前)(施工後)
施工後の写真を見てもらうと、うっすらと私の姿が墓石に写っています。
それほど綺麗にすることができました。
また、ズレもこのように直しました。
(施工前)(施工後)
(施工前)(施工後)
(施工前)(施工後)
ありがとうございました。
お墓のズレは、放っておくと倒壊の恐れがあるので、
気になられた時に早めに石材店にご相談ください。