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「お墓がずれているので直してほしい。」実はいろんな対処法があるんです。お客様とお話しして対処法を決定します。

「墓石がずれているので直してほしい。」

とのご依頼をいただきました。ありがとうございます。



正面からの写真ではわかりにくいですが、台石が下の写真のようにずれているのです。


そもそもなぜこの墓石が、ずれたのか?

原因は3つ考えられます。

1、昔に建てられたお墓だから。

現在は、石材用ボンド等を使って、しっかりと石を固定する工法が主流ですが、

このようにしっかりと固定するようになったのは、阪神大震災以降です。

それまでは、ノロ(セメントを水で溶いたもの)で施工されていたり、もしくは、

置くだけという施工がほとんどだと思います。当時はそれで当たり前でした。

ノロで施工していても、場合によっては、縁が切れてしまう(はずれる)ことがあります。

このような場合、こんな重い石でもちょっとしたことでずれてしまうのです。

これがまず第一の原因です。

2、地震の影響で墓石がずれる。

固定されていない状態だと、当然揺れが影響して、ずれてしまいます。

滋賀県では、現在大きな地震はないので、墓石が倒れたりしてないので、

わかりにくいのですが、この墓石のように少しのずれを地震の揺れが作るんです。

3、大雨や台風の影響で墓石がずれる。

石と石との間に隙間ができてしまうと、その間に雨水が侵入し、

水の浮力の力によって、墓石を動かしてしまうことがあるんです。

このような状態で、風の力が加わると、さらにずれが大きくなります。

 

墓石のずれの直し方は、いろいろあります。

一概に直すといっても、直し方はいろいろ。

ここでは3種類ご紹介します。

1、ズレのみを直す。

現状のまま、ズレのみをプラスティックハンマー等を使って直します。

メリット

・リーズナブルに直すことができる。

・予算がないので、とりあえずは直してほしいという人向け。

デメリット

・ずれる原因は対処できていないので、またずれる可能性がある。

2、このお墓の施工方法(ノロ)で直す。

施工しやすいノロを使って、お墓を組み直して、元通りにします。

メリット

・昔に建てた状態と同じように戻る。

・予算はあまりないけど、ある程度しっかり直したいという人向け。

デメリット

・現代の工法にはマッチしていない。

・ボンド施工と比べると耐久性に劣る。しかし、ズレのみを直すよりは良い。

3、石材専用の耐震ボンドを使って直す。

直す手順としては、2と同じですが、ノロを使わず、耐震ボンドを使います。

メリット

・現代にマッチした工法。ほとんどズレを生じることがない。

・石の部材を一度はずして据え直すので、石の洗浄をリーズナブルにすることができる。

・この際に、今後のことを見据えてしっかりと直したいという人向け。

デメリット

・費用がこの中では一番かかる。

 

当店では、ご説明しお客様のご希望にお応えします。

当店では、上記のような直し方をご説明し、

お客様のご要望にお応えします。

お客様にも、ご予算やご都合があると思うからです。

石材店として当店は、ちゃんと直したいという想いはあります。

しかし、お客様にもご都合があって、「今はズレのみをなおしてほしい・・・。」という方もおられます。

お客様のWANTと当店のWANTが合致しなければお互いが幸せになることはありません。

だから、ご説明し、時にはアドバイスし、お客様のお気持ちなどを話して理解したうえで、

合致点を見つけていきます。このご説明し、お互いに理解し合うことを大切にしています。

 

この墓石の施工後。

今回のお客様は、話しあったうえ、

3、石材専用の耐震ボンドを使って直す。を選択されました。

墓石クリーニングもこの際にご依頼いただきました。





石のずれもなくなり、目地付近にあった黒ズミもきれいに落とすことができました。

昭和に建てられたお墓ですが、代々守られてきたお墓、

思いたった時にメンテナンスされて、みんなでお墓参りをしていただきたいと思います。

大切な故人、ご先祖様への報告、おしゃべりは最終的にお客様たちの幸せにつながります。

良いお墓参りをして下さい。そして、良いお墓参りの習慣を次世代に伝えてほしいと願っております。

 

 




ストーンメーソン真
滋賀県東近江市垣見町734
TEL:0748-34-3090