ご先祖様や亡くなった方の霊を家に迎えるお盆。
正式名称は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といい、お釈迦様の弟子のひとりが
地獄に落ちた母親を救うため、僧侶や貧しい人を施したことが由来とも言われます。
時期や形式は地域・宗派によって様々ですが、一般的には精霊棚(盆棚)を用意して、
迎え火を焚き祖霊が帰るための目印とします。
精霊棚には打敷や真菰(まこも)を敷き、果物や野菜、生花や団子などを供えます。
ご先祖様が早く家に帰って来られるよう、脚の速い馬をキュウリで、
あの世へと帰っていく時はゆっくり行けるように、歩みの遅い牛をナスで作る「精霊馬」
もよく知られていますよね。亡くなった方やご先祖様を思う日本古来の信仰と、
仏教行事の「盂蘭盆会」とが融合して、日本独自の風習「お盆」になったと言われています。