滋賀県東近江市で石積修復のご依頼。今後のことを考慮して工事を工夫。修復によって昔ながらの良い風情が復活しました!
冬に工事をした物件ですが、石積の修復をさせていただきました。
ありがとうございます。
(写真1)
(写真2)
崩れた原因は何か?
崩れた原因は3つあります。
・かつての土地の所有者(一般の方)が石積をしたということ。しっかりとした積み方がなされていませんでした。
・石が少し小さいこと。土圧に耐えることができません。
・以前に石積近くに木が生えていたこと。木の根の影響で石積に影響が出ました。
この原因をふまえた上で、工事に臨みます。
お客様のご要望と当店のアドバイス
お客様のご要望
・新しい石での石積もご提案しましたが、今ある石での積み直しをご希望でした。
おそらく今までのこの風情が大好きなのだと感じました。
当店のアドバイス
・(写真2)の場所は、石積の高さが低く土が盛ってある状態でした。
この状態では土が流れ出る可能性もありますし、その影響で建物に影響が出る可能性もあります。
改善策として、この部分は石積の高さを現状より上げることをご提案し、その計画で進むこととなりました。
・(写真1)(写真2)ともに石積の上部にコンクリートを打設することをアドバイスしました。
理由は、当店の工事の都合上もありますが、上部を打設することで石積の強化にもなりますし、
(写真2)に関しては、広範囲をコンクリート打設することにより、多目的に活用できるスペースとなります。
この件もご了解いただき進めることとなりました。
雨水の配管も石積の間を通して水路に排水するようにしました。
・アドバイスというか自分の思いで行ったのですが、工事範囲に建物を支えている束(コンクリート製)がありました。
こちらも崩れたのが原因で、束石と柱が離れている状態になっていました。
新しい束石をつくることも考えましたが、現状の風景が好きなお客様です。
石積に使用しない石の中から、束石に使える石を探し出し、束石に生まれ変わってもらいました。
工事の大まかな内容
石が少し小さいことが、少し困りました。
一度全てをばらし、使える石のみを厳選して積み直しました。また石も追加して積み直していきます。
石の裏には生コンを打設して現状の石でも強度が出るようにしました。面でもたすという原理です。
また、以前は水が豊富に流れていたこの水路なのですが、住宅地化が進み、水路に水が流れないようになったようです。
基本的に石積の土台は木です。水路に水があるので、腐らない丈夫な土台となっています。
水が流れなくなった今、同じ工法では直す意味がありません。
今後、石積が崩れないように石積の下(基礎部分)はコンクリートを打設し腐らない土台をつくりました。
(作業風景)
完成
(完成写真1)
石積に直線が出ました。砂利の部分が無くなり段差もなく安全です。
(完成写真2)
こちらは石積の高さを上げ、上部は隣と同様に手加工の切石を据付け、風情にあるように完成させました。
ありがとうございました。
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