お墓の赤文字。石材店からしたら、当たり前のことですが、
一般の方からしたら、わからなくて当然です。
では、なぜ名前を赤くするのか、ご説明いたします。
名前を赤く塗るのは、存命の人と亡くなった人を区別するためです。
墓地や霊園のお墓には、建てられた人の名前や戒名・法名に赤字が使われている場合があります。
赤く塗られたお名前の方は現在生きておられる証です。
なぜ赤文字なのか諸説色々あるかと思いますが、
「人間に血の色」であり、血が流れている→生きているという意味が有力だと思います。
また、日本全国、赤文字かというわけではなりません。
各都道府県またはその地域の慣習などで違いが出ます。銀色や金色という地域もあるのです。
お墓はその地域独特の立て方があるので、その地域に合ったお墓を建てる場合は、
その地域の石材店に訪ねることをお勧めします。
当店の地域でも、建立者のお名前と戒名・法名に赤文字が使われているお墓をお見受けします。
しかし、当地域では、「建立者のお名前には赤文字は入れる必要はない。」ように伝わっています。
理由は、こうです。
生前に戒名や法名をいただき、それをお墓に刻んでおくことがあります。
それは、逆修といって自身の死後の冥福を祈る供養をします。
逆修のことは、地蔵菩薩本願経などに記されており、
そうすることで、たくさんの功徳(神仏のめぐみ。御利益(ごりやく)。また、よい行いの報い。)
をいただけると言い伝えられています。
だから、生前に戒名や法名を刻みます。
そうすると、生きておられる方と亡くなった方の区別がつかないので、
生きている方の戒名や法名には赤を入れて区別したのが始まりです。
しかし、建立者には赤字は入れる必要はない。
なぜなら、生きている方がお墓を建てるのが当たり前だからです。
また、赤文字で名前が目立つのも懸念される要因であると思います。
地域の性質でしょうか?大々的に名前が目立つ、前に出るのを控えるためです。
最近では、誤った情報などをもとに建てられたお墓や、それをまねて
造られたお墓などがあるため、地元のお墓の2割程度は、両方に赤文字が使われています。
地域に根差したお墓を建てたい方は、地元の石材店に
ご依頼することをお勧めします。
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