お墓の前に設置される墓前灯篭。
この灯籠には、故人があの世で道に迷わないよう足元を照らす役割と、
暗闇を照らして邪気を払うという意味あいがあると考えられています。
供養の際の基本である、お香とお花と「燈明」から考えてもよくご存知ですね。
近年は、小さな墓所が増えたことや、大きな震災時に灯籠が倒れたケースがあり、
灯籠を選ばれる方が一時的に減りました。しかし、耐震に優れたものが開発されたり、
コンパクトな置き灯籠が作られるようになったことから、再び墓前灯籠の人気が高まっています。
和型・洋型のどちらでも設置できるデザイン製の高い灯籠も登場し、
お墓の雰囲気や景観づくりの一部として、あらためて灯籠が好まれるようになっています。