滋賀県東近江市市営霊園にて和墓墓石工事。シンプルイズベスト!素材の質感をそのまま出した彫刻です。
お寺様のご紹介で墓石工事をさせていただきました。
ありがとうございます。
お客様は、凝っていない一般的なものをというご希望でしたので、
当店が良く納めさせていただいている形で、
石種も、この市営霊園では使用実績の多い素材をお選びになりました。
では、昔ながらの和墓の形、何が良いのでしょうか?
東近江市にある当店が考えるシンプルな和墓の良さ。
・お墓の高さが人間の背丈と同じくらいだから、
故人に会っているように感じることができる。
お墓は故人の体(御骨)が納めている大切なところです。その点を考えるだけでも故人と会っている感覚になると思います。
東近江市周辺のお墓は、比較的人間の背丈と同じくらいのものがほとんどです。
お墓掃除をしていると、故人の背中を流しているようにも感じることができます。
無縁社会といわれるようにもなっていますが、
災害時などに人の温かみや優しさ、コミュニケーションの大切さを改めて感じる報道などもあります。
人間は一人でできることは限られています。人の助けはいつか必ず必要となります。
その時に、「ありがとう」と感謝の気持ちが生まれたり、また優しい自分になれたりもします。
人と会うことは、人間にとって大事なことなんです。
それは、仏様となられた故人でも同じ。
話すことによって、お互い(人間、故人)が成長していけるのだと思っています。
ですので、みなさんがもっとお墓参りをしていただけたらなと思います。
きっと幸せに生きていけると信じています。
・掃除がしやすい。
お墓参り代行サービスでお客様のお墓掃除も行っている当店。
やはり昔ながらの角型のシンプルなお墓はとても掃除が楽です。
お墓掃除用のいろんな道具があるのですが、使う道具が少なくてすみます。
余裕ができる分、気になる汚れに集中して落とすことができ、よりお墓がきれいになります。
・デザイン的評価は、グッドデザイン賞同等なのでは!?
和墓の原型ができたのは、江戸時代の頃。
基本的なデザインの原型は、現代にも引き継がれてお墓の形となっています。
そんな長期間愛され続けるデザインはあまりないはずです。
それを考えると、昔ながらのお墓は、日本人に愛され続ける
グッドデザイン賞同等なのではないでしょうか。私はそう思います。
素材の質感をそのまま出した彫刻とは?
お墓には、下記のような文字を彫刻します。
正面(南無阿弥陀佛、先祖代々之墓等)
裏面や上台横(建て年号や建立者名)
家紋と家名
法名・戒名等
字を読みやすくするために、彫刻した文字に色(白や黒など)を入れることが多いです。
このお客様にも、色入れのアドバイス等させていただいたのですが、
「いや、結構です。色は入れないでください。」
と言われました。
後々のメンテナンスの事や、色が剥げてきたときに見栄えが悪くなるのが気になるからです。
それと、
「昔のお墓は色を入れてなかった。そんなものもなかっただろうし。石の色を味わいたい。」
とおっしゃってました。
なんか心が温かくなる一瞬でした。
色入れは、字を読みやすくするために行います。
色を入れないと場合によっては、建立時当初は字が見えにくいかもしれません。
しかし、年月が過ぎるにつれてすこしずつ読めるようになってきます。
それこそ、石を味わう良い風情でもあると思います。
石(お墓)の変化を楽しむ。
これもお墓参りの楽しみの一つに入るのではないでしょうか。
完成
