滋賀県東近江市の石積修復工事も承っております。
和風建築や昔ながらの佇まいの住宅には、石積がよく合います。
ブロック積より石積は丈夫なものですが、長い年月が経つと、
場合によっては崩れてしまうことがあります。
今回は、崩れてしまった石積の修復です。
崩れてしまった石積の現状
3段積みの石積なのですが、
石がずれたり、傾いたり、こけたり、しています。
こうなった原因は、このように考えられます。
石積が崩れた原因
原因は複数考えられます。また、この崩れた部分は水路です。それも影響しています。
・石積の土台である木材が、経年劣化等で無くなったため。
皆さんご存じでしたか?昔の水路の石積の土台は木でできています。
松の木は水があると腐りにくいので、最適な材料だったのです。
・草などが成長して、石を動かしたため。
写真を見ていただくとわかるように、草などが間から生えて
石を大きく動かしています。
・長い年月をかけて、水が石積みの奥などの土を洗い流したため。
一部分これが原因であったところがありました。
どのように修復するのか。
修復か所は約3メートルほどでした。
草や水が原因ですので、それを対策しなければなりません。
水の侵入と草が大きく生えないように、石積の裏は、コンクリートで
しっかりと固定する方法をとりました。
また、石積の石がそんなに大きくないので、コンクリートで固定した方が強くなります。
また同じ原因で崩れることがないように、原因を見つけることが大切です。
今までより丈夫になるように修復します。
石積修復後
一般の方はあるものを積み直すのは、簡単のように思われますが、
大変な技術が必要です。石の置き方ひとつで、くるってしまい、以前のようには積めなくなります。
時には、何個か並べて考えてみたり、時には上の石を仮置きしたりして復元していきます。
作業時間を考えると、新しい石で積む方が早いという場合も出てくるのです。
今回は3メートルほどでしたので、問題なく直すことができました。
ありがとうございました。