滋賀県東近江市の神社で鳥居をクリーニングにしました。「建替えた!?」と勘違いされる仕上がりとなりました。
お墓のクリーニング洗浄を依頼されることは、よくあるのですが、
今回は神社の鳥居。神社の鳥居のクリーニングは滅多になく、
当店としても2回目。
神聖なる神様のもの、また、地域の皆様のものでもあるので、
慎重に作業させていただきました。ありがとうございます。
地域の神社の鳥居の掃除っていつするの?
当店としてもあまり依頼されたことがない鳥居のクリーニング。
しかし、依頼されるときにはタイミングがあるようです。
こんな時でした。
・しめ縄を新しくするので、それに合わせて鳥居を綺麗にしてほしい。
・私の父が、この鳥居を奉納したのだが、〇回忌を迎えるので、綺麗にしたい。
まわりを綺麗にしたら、その近くがきれいでないと、せっかくの新しいものが引き立ちません。
また、人として気持ちの面が大きく影響します。
〇〇のためにちゃんとしてあげたい。きれいにして、故人を偲びたい、思い出したい。
いつしなければならないということはありませんが、
こういうタイミング絶対にあると思います。
なぜ神社の石造物は汚れが付きやすいのか?
神社の石造物(鳥居、狛犬、灯篭など)は、とても古いものが多く、
現代のように石を切る機械はありません。全て石を叩いて加工しています。
仕上がりは立派なものなのですが、叩いて加工するので、石造物の表面はざらざらしています。
ようは、汚れが付きやすい状態です。
また、神社には大きな木などがたくさんありますので、
木の葉の汚れなどが石に付着しやすくなります。
それに加え、石についた汚れは、石に深くこびりつき、一般の方ではきれいに落とすことができません。
それが長年蓄積すると、汚れを落とすことが非常に難しくなります。
鳥居のクリーニング洗浄の効果は?重要となるポイントは?
作業前
今回は平成8年に建立された鳥居です。
平成ですので、機械でつくられた鳥居ですが、お墓のように石を磨いたものではないので、
上記の写真のように、びっしり汚れが付きます。
重要となるポイントは?
神様や大事な場所をしっかり養生し作業を進めます。
この養生は、大事な工程です。特殊な洗剤を使うのですが、
きつい石の汚れを落とすには、この洗剤も効果のきついものとなります。
他のものにかかると変色などにつながるので、しっかりと養生します。
もちろん正しく使用しないと、人間にも悪影響を及ぼすので、
作業者もしっかりと対策をとって作業します。
この養生がけっこう時間を要します。
当然、この養生をするかしないかで値段が変わってくるのですが、
養生をなしで作業すると、あとあと大変なことになるので、
当店としては、しっかりと養生をして作業しました。
作業風景
通路の汚れは、特にひどかったです。
ざらざらなうえに、落ち葉被害、人が歩くため汚れがさらに付き、上記の写真のようになります。
作業後
比較的新しい鳥居でしたので、汚れ等は石に浸透してなく、
きれいに汚れを落とすことができました。
また、彫刻部分にも新品の時と同じように色を入れ直しましたので、
「あれ、建て直した?」と町の人から言われる一幕もありました。
それほど、見違えるように感じていただき、
当店としても嬉しく思いました。ありがとうございます。