近年では、お墓の改葬がよく行われています。
それは、人の流れが頻繁なため。
昔は、自分の故郷で一生を過ごすことが多かったでしょうが、
近年は、故郷を離れて働く、そして、そこに住まいを構えることが増えています。
また、近場での人の移動も増えています。
今回は、そのパターンです。
歳を老いてくると、同じ県内でもお墓参りに行くのが、大変になります。
そのため、今回のようなお墓のお引越しをご依頼されました。
彦根市から東近江市へのお墓の移動です。
彦根市の地域墓地にあったお墓は、平地ではありますが、
地面は舗装されてなく、大き目の石がごろごろしているところなので、
お年寄りにはとても歩きにくい墓地です。
このお墓は、幅1650㎜、奥行き1800㎜あります。しかし移転先の区画は、幅1920㎜、奥行き1560㎜です。
幅はいけるとしても、奥行きがこのままでは収まりません。
奥行きを240㎜縮めると、法名碑が納まらなくなります。
ですので、お客様に改善案をお勧めしました。
「必要なものだけを残し、省スペース化をはかる。」がテーマでした。
この場合、法名碑のゲタとその下の台石を除去するようにし、
法名碑本体だけを巻石(外柵)の横石の上に体裁よく乗せて、
スペースが広くなるように提案しました。
また、今後御骨は、左側の新しいお墓に納めていくということでしたので、
お地蔵様には右側に移っていただくようにしました。
どのように仕上がったかは、下記の写真の通りです。
奥行きは縮まったのですが、前のスペースは少し広くなったと思います。
広くなった分、安心してお墓参りをしていただくことが可能です。
また、ゲタを無くしてしまった法名碑ですが、簡単に倒れないように加工を施してあります。
移転の際にクリーニングもさせていただきました。
お墓の汚れが随分とれていることを分かっていただけると思います。
※当店の墓石クリーニングのページはこちら。
近くても体の都合などであまりできなかったお墓参り。
近所に引っ越したおかげで、お参りに行ける回数が増えたそうです。
喜んでいただけて幸いです。
お墓の引っ越しは、だいたいの場合、新たにお墓を買うより安く行うことができます。
ご興味がお有りの方は、ぜひお問い合わせください。