滋賀県竜王町で墓石建立工事。浄土宗にふさわしいお墓が出来上がりました。
ただ単にお墓といってもどんなお墓でもよいというわけではありません。
日本人として仏教を重んじている方であれば、
その宗教に合うお墓造りが必要となります。
お寺のご住職様と墓地でお話しさせていただいていると、
すでに建立されているお墓を見ては
「あ、このお墓は間違っている・・・。相談しはったらいいのになあ。」
などと、残念に感じておられます。そのように思われないためには、
お寺様に相談したり、ちゃんとした石材店にアドバイスをもらう必要があります。
今回は滋賀県竜王町にて、浄土宗のお墓を建てさせていただきました。
ありがとうございます。
施工前
歴史のある御家ですので、お墓が何本も建っています。
今回は、このお墓を整理し、代々墓を造っていきます。
墓地の規約により、決められた大きさで、
お墓本体、霊標(墓誌)、塔婆立、物置石を造っていきます。
浄土宗としてふさわしいお墓にするには。
墓石の正面に刻むふさわしい文字
・南無阿弥陀佛
・倶会一処
・〇〇家之墓
・先祖代々之墓
※〇〇家之墓や先祖代々之墓とする場合は、注意が必要です。
お墓は仏様を拝むので、対象となる印が必要なのです。
〇〇家之墓や先祖代々之墓のままでは、簡単にいうと
表札のようなものです。
この場合は、浄土宗の本尊である阿弥陀仏の種子である梵字「キリーク」を
上部に刻む必要があります。
倶会一処とは。
「倶会一処」は、「阿弥陀経」にある有名な言葉で、
「人々が極楽浄土や阿弥陀様のことを聞いたなら、願を起こして、
その国に生まれたい、と願うべきである。なぜなら、
そう願う上善の人と
倶に一処(極楽国土)で会うことができるからである。」とあります。
人が亡くなった後、苦しみのない仏の国の極楽浄土に生まれることができるばかりでなく、
死後の世界(浄土)では先に亡くなった祖父母、父母、夫や妻あるいは子供や兄弟など
肉親とも、極楽浄土で倶もに会うことができる、という意味に理解され、
多くの名もない庶民の間にも浄土信仰が受け入れられ、指示されていきました。
ですから、「倶会一処」と刻字するのは、人々のそうした願いが込められているのです。
完成
地域性の為、正面字は先祖代々之墓を選択されました。
上部にはしっかりと、梵字「キリーク」を彫刻しました。
今回は、全て同じ石で制作したので、統一感があります。
また、濃い色の石を選ばれたので、見た目にも重みが出て、
全体的にどっしりとしたお墓を完成することができました。
これからも永代にわたり、家を守っていってもらえると思います。
この度は、ありがとうございました。