滋賀のお墓の注意点。故人の好きだったものを墓石のデザインにするのは危険です。
最近、お墓のデザインも様々なものが出てきました。
昔ながらの和墓だけではなく、オルガン型と呼ばれる洋墓。
その洋墓が進化し続け、いろんな抽象的な形が出来てきています。
抽象的だと思われる洋墓の例
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今では抽象的なデザインを超えて、
故人が愛したものや好きだったものをデザインにしている墓石が登場しています。
故人が好きだったものをデザインにした墓石の例
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かなり精巧に作られています。亡くなられた方を大切にされていることがよくわかります。
故人を大切にすることは、本当に良いことでありますし、
業界としてもちゃんと供養していただけるのは喜ばしいことです。
なぜ、滋賀県で好きだったものをデザインするお墓に注意が必要なのか?
滋賀県のお墓のほとんどが、その家の人が代々入っていくお墓だからです。
そのようなお墓を「代々墓」といいます。
当店でも95%以上が代々墓の建立工事です。
代々墓は、上でも書いたように、その家のいろんな人が入っていきます。
自分を中心に考えると、
祖父、祖母、父、母、自分、自分の子孫、
場合によると、自分の兄弟や自分のご先祖様等、
このようにいろんな人が一つのお墓に入っていくのです。
そのような代々墓に、ある故人の好きだったものをお墓のデザインにするのは、どうなのでしょうか?
これから、お墓を建てられる皆様も考えてみてください。
仮に今現在はよくても、将来、このある故人を知らない子孫がどう思うでしょうか?
また、ご先祖様はどう感じるでしょうか?
では、好きだったものをデザインにしてよいお墓は?
夫婦だけのお墓(夫婦墓)や故人だけのお墓(個人墓)なら大丈夫です。
夫婦墓や個人墓なら、故人も喜んでおられるだろうし、
供養する私たちも、そのお墓から、いろんな思い出があふれ出てくると思います。
当店でも数少ないですが、個人墓等を建てさせていただきました。
家族で宗派が違うからという理由で、個人墓を建てられます。
故人の好きなお墓を彫刻させていただきました。
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時代の流れと共に、お墓の形が変わるのはわかりますが、家族みんなが入る代々墓。
家族全体のこと、その家(家系)のことを考えて形を考えていただきたいと思います。
※昔ながらの和墓の形は、古いものだと鎌倉時代からあります。
その形が今も建てられ続けています。ある意味、グッドデザイン賞だと思うのですが。
和墓は、それくらい長い年月愛され続けてきたお墓の形なのです。
記:石井 眞澄
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