お墓にしっかりとした地震対策はされていますか?お墓は倒れやすいものなんです。
あなたの家のお墓、しっかりとした地震対策はされているでしょうか?
自分たちが住む家には、地震対策をしっかりと考えますが、
お墓は皆様、あまり気にされておられないようにも感じます。
現在たいていの石材店では、耐震対策を施して施工されていますが、
実は、耐震対策の仕方によっては、地震に耐えられないこともあるのです。
倒れやすいお墓とは。
ご先祖様が建立されたお墓は、倒れやすいお墓です。
形も昔ながらの和墓なので、重心が上の方にあり、倒れやすい構造となっています。
また、阪神大震災以前に建てられたお墓は、
基本的に積み木のように、石を置いているだけのものがほとんどです。
ノロ(セメントを水で溶いたもの)で接着して施工しているものもありますが、
セメントには、実は接着能力はないとのことです。
地震などの大きな揺れがきたら、簡単に石とノロの縁(接着)が切れてしまいます。
このような事実を知っておいていただきたいと思います。
では、どのような地震対策があるのか?
- 耐震ボンド施工
この施工法は、日本の石材店の多くがこの工法だと思います。
施工もしやすく、強力な力で石を接着します。
ただ、正しい使用方法をしないと大きな地震に耐えうる能力を発揮しないと
ボンドメーカーの方が話されていました。正しい使用方法でボンドを使うと
お墓1基に対し、ボンド1本使う感じの量です。正しい工法で使われているとよいのですが。
当店でも耐震ボンドは使用しています。小物などの接着に主に使います。
お墓の芯となるところには、加盟店契約をしている耐震工法「不倒」を使用しています。
- 芯棒と耐震ボンドで連結した施工
この工法も、正しいボンドの使用量が必要ですし、ステンレス製の芯棒を使うことが必要です。
また、ある程度の芯棒の長さも必要です。
東日本大震災では、15㎝程度の芯棒を使ったお墓でも、
縦揺れによって、芯棒がはずれ、倒壊したようです。
もしかしたら、正しい耐震工法ではなかったのかもしれません。
どちらにせよ、耐震工法の正しい使い方をしなければなりません。
※この工法だと、後にリフォームや引越しする際にお墓を傷つけてしまうリスクが高くなります。
- 石のホゾを使った施工
石のホゾの寸法によって、地震対策になるかが決まってきます。
細長いものだと、ステンレス製の芯棒の方が強いです。
※この工法だと、後にリフォームや引越しする際にお墓を傷つけてしまうリスクが高くなります。
- 耐震ゲル施工
ゲルの種類も何種類かあるようです。安価なものからそうでないものまで。
安価なものはどの石材店でも購入できるようですが、耐久性や能力等、気になります。
そこそこ値段のするものは、だれでも買えるというものではなく、
加盟店契約する必要があるようです。
このゲルでも同じように、正しい使用をしないと耐震能力が出ないようです。
加盟店契約時に施工研修等あるみたいです。正しく使わなければならないことがわかります。
あとは、実際の工事の際、正しく使うかどうかの問題が出てきます。
- 耐震工法「不倒」施工
当店が加盟店契約している耐震工法です。
当店がこの工法を地震対策に選んだわけを、
次回ブログにてご説明します。
記:石井 眞澄