伝統的な和墓にも洗練されたデザインのお墓があります。「宝珠塔」
昔ながらの伝統的なお墓の形。和墓。
地域地域によって、形は様々ありますが、
その地域に長年かけて建てられ続けてこられたお墓の形には、
何とも言い表せない形の良さがあります。
だから、長年みんながお墓はこの形でないとと親しまれ続けたんだと思います。
こんなに長い間同じデザインを使い続け、愛されているデザインはお墓くらいではないでしょうか。
当店の地域で、長年使われ続けている形です。
この形です。京都型と言われています。
この形にさらに、意味をもたせ、シンプルで上品な形に仕上げた墓石がこちらです。
和の墓「宝珠塔」
形はⅠ型からⅣ型、計4種類ご用意しております。
お墓はみんなに慕われるものであり、心が落ち着けるものでないといけません。
それほど、大きくデザインは変わりませんが、そのデザインには意味があります。
変化は大きく3つあります。
宝珠は、仏様や仏様の教えの象徴とされ、無限の価値を持つものと信じられています。
仏堂や仏塔(五輪塔など)の最上部にも取り付けられ仏像の持ち物にも多く見られます。
お墓という無限の価値を形として表すために、宝珠をお墓の最上部に設けました。
(写真左の墓石最上部:五輪塔の宝珠 写真右の屋根上部の緑色のもの:仏堂の宝珠)
ハスの花は、汚れた泥の中から芽を出し、清らかな花を咲かせます。
お釈迦様は、そのハスをみて極楽浄土を感じたそうです。
(一度じっくり見てください。ほとんどの仏様は蓮華の上におられます。)
汚れた泥の中を現世。いろんな煩悩がある迷いの世界。
清らかなハスの花を極楽浄土。悟りをひらいた明るく清らかな世界。極楽浄土。
悟りをひらかれた、お浄土にいる証として仏様は、蓮の花の上に座っておられるのです。
ですので、仏様(お墓)には蓮華座は必要不可欠なのです。
(石のハスがない形は、棹石にハスの花を彫刻します。)
今までの形では、お花を生けると棹石にお花がかかってくることがありました。
お花がかかると仏様である棹石(仏石とも言います)がしっかり見えない。
拝むときにしっかり仏様が見えるように、花立の高さを低くしました。
この高さもしっかり考えています。手加工時代のお墓に多く見られる花立の高さに設定しました。
低いので、安定感も現代のお墓よりもあり、また、重心が低くなったことで、
見た目のどっしり感や重さも表現されています。
家(墓)をしっかり守るという点で、どっしり感や重みは必要です。
地に根付いて家(墓)を守るという意味です。
もうひとつ。
日本古来の侘び寂びを感じ取れる素材。日本の石で作ります。
日本で昔から墓石として使われている素材は、特に風化に強く、長く残っているものが多いです。
また、長年使われている経過から、その土地土地で、日本の石の素材と、
日本古来のお墓の形とが、自然ときれいに調和して、その景色からも私たちを穏やかにしてくれています。
日本の石を使わないことには、宝珠塔は成立しないのです。
ただ単にデザインだけを追求するのではなく、
意味あるデザイン、そして、自然との調和を活かした
洗練されたデザイン和墓をお選びいただきたいと思います。
さらに詳しく「宝珠塔」をみたい方はこちら。
和の墓「宝珠塔」
「宝珠塔」のお問い合わせはこちら。
当店お問い合わせフォーム
記:石井 眞澄