墓石の撤去工事は、基本的に更地にして管理者に返却することが原則です。
しかし、このような事例が現実にあります。
滋賀県東近江市のある墓地なのですが、土の下からお墓の基礎が出てきました。
管理者様から当店に、この基礎の撤去工事の依頼がありました。
この工事は、管理者様がご負担されたのですが、本来は前使用者が負担するものです。
私もこの事態に驚きました。
しかし、このような事態、たまにあります。
今回は、基礎がそのままでしたが、巻石(囲い)だけが残っているケースもあります。
なぜか?
このようなことが考えられます。
・業者の手抜き。
・全使用者の好意。(次の使用者に使ってもらえるだろう。負担が少なくなるだろう。)
好意。田舎では考えられる理由なのです。
中には、それを活用できてありがたいと思われる方もおられるかもしれませんが、少数だけです。
このことで不愉快になる人がたくさん出ます。
・墓地の管理者。
・これから墓地を使おうとする人。
・業者。
・前使用者
・墓地の管理料でこの工事を賄う場合、墓地の全使用者。
組合等の組織に属していたり、勉強熱心な石材店は、更地返納のことは当然知っていますが、
中には、その知識がない、お客様の言いなり、という石材店がなかにはあります。
その知識があれば、お客様に正しいことを伝えられます。
伝えて理解していただければ、石材店、お客様、墓地の管理者等、みんなが安心できます。
みんなが気持ちよくをめざして、安心の石材店づくりをしていきたいと思います。
施工後。
記:石井 眞澄