墓石工事を依頼する場合、全国や各地方の石材団体に所属している石材店を選んだ方が良い理由
墓石工事を依頼する際、そのお店の内容を気にされる方は多いと思います。
HPでチェックされるとは思うのですが、
HPはありきたりのものばかり・・・・。
会社概要、施工例、サービス一覧、問合せ。
ブログをみて判断するにも、更新されてなかったり、
石や墓石と関係のない記事であったり・・・・。
とうてい、お客様が問い合わせてみようと感じるものでもありません。
では、どのように判断したらいいの?
石材団体(同業組合)に所属しているかどうかで決めてみてはどうでしょうか!
同業組合とは?
同業組合を調べてみました。
同業組合とは、「同種の業者が、共同の利益を守り、発展を促すために組織する団体。中世の座・ギルドや現在の協同組合など。」
とあります。(大辞林第3版から参照)
簡単にいうと、「みんなが末永く仕事を続けていけるように、礼儀正しく商売しましょう。
また、みんなが協力して技術や知恵を出し合いましょう。」
ということだと思います。
では、滋賀県の同業組合はどんなのがあるの?
私的に公共性の高い同業組合はこの2つだと思います。
1、滋賀県石材組合連合会
2、日本石材産業協会滋賀支部
1は、滋賀県の石材店だけで結成されている組合連合会で、40年以上の歴史があります。会員数40社以上。
若手育成や事業継承にも目を向け、下部組織に「青年部」があります。
石材店にとって大事な素材である石に感謝し、無縁となったお墓のために、
無縁塚を作り、定期的に清掃、供養を行っている。
その活動に青年部も協力し、親組織、子組織の交流がある。
当店は、その青年部に所属しています。
2は、全国組織の団体であり、石を通じて安心、幸せのお墓の提供、習慣、石材業者の発展を目的にされていると思います。
全国で現在1300社以上の会員で組織されています。
当店は、現在2には所属しておりません。
滋賀支部には26社の会員さんがおられます。ほぼ、
滋賀県石材組合連合会の方が入会されておられます。
滋賀県石材組合連合会のメリット、デメリット
所属していない日本石材産業協会のことは、当店もわかりませんので、
滋賀県石材組合連合会のことに関してお伝えしたいと思います。
メリット
・自分の地域以外に仕事に行く際、その墓地の情報(地盤、工事の難度や諸手続きなど)を教えてもらえる。
情報を得ることによって、良い準備ができ、良い仕事に繋がります。
その情報がないと、かなりの手間がかかり価格に影響がでたり、良くない業者の場合は手抜きになることもあるかもしれません。
・技能関連の事業により、技術の向上が見込める。
事業以外にも、親睦業者間での応援作業により、技術の学びにもつながる。
技術の向上により、価格に還元できることもある。また、安全に作業することができる。
・経営の向上。
親睦により、石材店を末永く経営するための術などを学ぶことができる。
お客様にとって、建墓してもらった石材店があることは安心につながります。
・葬送の多様化等により無縁となった墓石の安心処理。
当組織の無縁塚に納められた古石塔は、定期的に供養され、一般の方の安心につながる。
メディア等にあるような不法投棄などにはならない。
などなど。きりがありません。
デメリット
・会費が必要。
・組織活動があるため、仕事の時間がうばわれる。
デメリットではありますが、会費以上の収穫がありますし、施工面、安心面を優先して考えると、
大事なことではないでしょうか。
また、1年のほとんどを組織活動に専念しているわけではありません。
仕事をしながら、組織活動をする。どうしても都合が合わなければ仕方ありませんが、
スケジュールをうまく調整することは、店、代表、仕事にとっては大事なスキルではないでしょうか。
大事なお墓をつくるには、
・高度な技術が必要。
・その地域の情報が必要。
・経営力が必要。
・建ててからの安心が必要。
組織に属していないと情報源がどうしても少なくなります。
全く情報源がない場合もあります。あったとしても偏った情報で困ることも・・・。
あなたは、石材団体に所属している石材店を選びますか?そうでない石材店を選びますか?
良いお墓造りをなさってください。
記:石井 眞澄