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お墓が必要である理由(その1)

先日、他の石材店さんのお手伝いに行った時のことです。

中学生の子がお墓参りに一人で訪れました。

もう登校が終わって授業が始まるかくらいの時間です。

僕は、墓地でこの時間に中学生の子と出会うのにおどろき、

「おはよう」とあいさつをするタイミングを逃してしまいました。

次のタイミングで、「おはよう」とあいさつ。

「おはようございます」と返してくれました。

手拭などでお墓をきれいに掃除して、お墓参り。

おそらくお墓(お父さん?お母さん?わかりませんが。)と心の中でお話しされている

お墓参りでした。

学校の話、友達との話、などどんな話をしているのか、いろいろ考えてしまいます。

こんな時間にお墓参りというのも、いろいろ考えてしまいます。

何かに悩んでるのかな?

あ、そか。今日法事なのかな。だから学校お休みで、朝一でお墓参りに来たのかな?

 

どんな内容のお墓参りでもよいのですが、この子にとって

お墓があってよかったのではないかと感じています。

おしゃべりする対象があるから。そこに御骨というその故人の存在があるから。間違いなくそこにいるという証しだから。

その子にとっても、その対象、存在、証しのおかげで安心感が違うと思う。

安心感があるから、あれだけじっくりとお墓参りされていたのだと思う。

 

もし、この子にとって、お墓がなかったら・・・。

今生きている中でも、親に話せないことがある、親友に話せないことがある、1人で決断しないといけないことがある。

そのようなこと、私もあります。

知人に愚痴を言って、すっきりすることあります。

お墓にも、悩んでることを話してスッとする、決断することを話して頑張ろうと思える。

そうなるのは、やはり大切なお墓に安心感があるから。

また、大切な故人(仏様)が間違いなく応援してくれるから。

 

良い表情で帰っていかれました。

仏様も微笑んでおられるような青空でした。

人間も仏様も、幸せなお墓参り、いいですね。



※写真は内容とは無関係です。フリー素材を利用させていただきました。

 

 

 





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