戒名(真宗では法名)彫刻のご依頼をいただいた時のお客様の困った。
お客様「お墓の字が見えにくいんですけど、何とかなりませんか?」
当店「彫刻した字に色を入れると読みやすくなります。」
施工前
※プライバシー保護のため、一部修正しております。
「法名」という表題には、以前金色のラッカーが入っていたようです。
長年の劣化によって、剥げてしまっています。
個別の法名は、彫刻したままの仕上がりとなっていたようです。
黒色が塗ってあるように見えますが、これは、彫刻した表面に水垢などの汚れが付着しているので、
黒色が入っているように見えます。
ただ、均一に付着するわけではないので、見えやすいところと、見えにくいところとができてしまいます。
はっきりと読みやすくしようとなると、ラッカーで色を入れることをお勧めします。
では、色を入れないといけないのか??
それは、お客様それぞれの好みとなります。
字彫仕立ての時は、若干読みにくいですが、年月が経てば、施工前の写真位のレベルで
見えるようになります。少し見えにくいところも出るかもしれませんが、
水垢の汚れを生かして、自然の風合いを出して、味を出すのが好みの方もたくさんおられます。
ですので、色を入れるか入れないかは、お客様の感じ方、考え方によって様々です。
どちらのお墓にしたとしても、良いものだと思っています。
それは、お客様が、ご先祖様や故人、家族、子孫のことをふまえて考えて決められたことですので。
良いお墓参りができると感じています。
このように仕上がりました。
見えやすさは、施工前と後を見比べていただけたら、お判りいただけると思います。
また、私はそう感じるのですが、お墓がなんか温かく見えるようになったと思いませんか?
人それぞれ感じ方は違いますので、ご家族いろいろ考えて、お決めいただけたらと思います。
色入のメリット
・字が読みやすい。
・お墓が明るく見える。
色入のデメリット
・経年劣化によって、色が剥がれてくる。メンテナンスの必要あり。
・蜘蛛の巣などの汚れが目立つ場合がある。
色無のメリット
・自然の風合いを活かした味のあるお墓になる。
・色入のメンテナンスの必要なし。
色無のデメリット
・読みやすくなるのに時間がかかる。
・読みにくいままの所も出る可能性あり。
戒名(法名)彫刻、色入についてはこちら。