先祖代々守られてきたD家のお墓。
長年、定期的にお参りされ、守ってこられましたが、
今回の納骨法要を機に、亡くなられた方の法名を残せるようにしたいとのご依頼でした。
法名碑(墓誌、法名板、他宗派では霊標、戒名板といいます。)の新設をさせていただきました。
お墓参りに行って、大切な方のお名前が彫刻してあるということ。
とても大事なことだと思います。
名前が彫ってあるから、より身近に感じられる。近くに感じられる。
お客様もこのような想いから、ご依頼を思いたたれたようです。
また、ご先祖様の名前も彫ってあることで、自分のルーツがわかり、
今の自分の存在への感謝、ご縁のありがたさなどを感じることができます。
お墓参りによって、家族の絆が深まる日本人の良い文化なのですが、
この墓誌があることによって、さらに家族の絆が深まるように思います。
大人と子供の会話が自然と生まれるからです。
子「この人だれ??」
親「この人はおじいちゃんやで。」
子「仏壇とこにある写真の人?」
親「そやで。生まれてくるの楽しみにしてはったんやで。」
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などと会話は続いていきます。
その他、いろんな会話が生まれると思います。
墓誌って、けっこう重要な働きをしているものなんですよ!!
仕上がりはこうなりました。
従来のものより、倒れにくい挟み込み式の墓誌を建立させていただきました。
基礎と石をステンレス製の芯棒でつないであるので、倒れにくくなっています。
左端に少し写っているのが従来型。
最近建てられたものは、倒れにくいように対策がとられているものもありますが、
墓誌は、基本倒れやすいものなので、みなさんお気をつけ下さい。
(※墓誌は、追加で彫刻する必要があるため、取り外しできるようになっています。
固定してしまうと、追加彫刻する時に石を傷めてしまう可能性があるからです。)
この機会に、玉砂利も新しいものに替えられて、お墓本体の字も読みやすいように、
白色をきれいに入れさせていただきました。
これからもまた、気持ちよくお墓参りしていただけると思います。
ありがとうございました。