昔ながらのお墓や昭和中期以前に建てられたお墓には、
花筒がなく、そのままで花を供えられていることが良く見うけられます。
花筒とはこれです。
現在は、錆びないステンレス製のものが主流ですが、
樹脂製のものもあります。
また、大きさも長さも様々あります。
こちらのお客様も花筒がなく、困っておられました。
花立の石の穴に直接、花を供えられていました。
なぜ困るか?
・水が腐って異臭がする。
花立は倒れないよう固定してありました。当然、水を入れ替えたり、洗うことができません。
・簡単に洗うことができない。
水を溢れさせて、水を縦貫させる程度しかできません。
お客様は気づいておられませんが、もう一つ困ることがあります。
・石が変色していることです。
水が簡単に替えられないため、汚い水を石が吸って変色しています。
今回、花筒の注文をいただきました。ありがとうございます。
ステンレスの花筒を使うことによって、
簡単に掃除することができ、清潔に保つことができるので、
以前ほどの異臭は発生しなくなると思います。
ただ、今回、これだけでは終われません。
花筒にとっても、石にとっても重要な加工が必要です。
それはこれです。
私の指先に穴が開いているのが、わかりますでしょうか?
以前は、花立の(上)穴に水を溜めるために、この(指先の)穴はあいてませんでした。
今回は、ステンレス製の花筒を使って、花を供えるので、
花立の(上)穴に水がたまってはダメなのです。※水があると、ステンレスの花筒が水の浮力によって浮いてしまいます。
この(指先の)穴、もう一つ重要な役割をしています。
石の損傷を防ぐための穴です。
この穴がないと、このようになってしまうおそれがあります。
これは、穴の水が凍って膨張し、このようになってしまいました。
何時このようになるかは、わかりません。石次第です。
こうならないために、あの(指先の)穴が必要なのです。
快適なお墓にして、幸せなお墓参りをしていただきたいと思います。
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