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滋賀県東近江市の市営霊園にて洋墓墓石工事。あるテレビでよく耳にした「減築」を利用し、5つの大きなメリットが出ました。

去年の12月、東近江市の市営霊園にて、墓石新築工事をさせていただきました。

ありがとうございます。

耐震等のことを考えて、洋墓でリクエストをいただいていました。

だいたいのご要望を聞いたうえで、当店からプランを提案させていただく方法で御見積させていただきました。

一般的によくあるお墓の囲い(巻石)をして、お墓を中に建てるという設計だと、

微妙にお客様のご予算に合わない・・・。

(当店が石にこだわるから合わないのです。予算に合う石もありましたが、石質等、当店がお奨めできる石ではなかったので・・・。)

ふと、テレビでみていた

「減築」

を思い出しました。これでいけるのでは!!

他のプランもなんとか作成し、お客様に提案。

がんばってご説明しましたら、「減築」プランに納得していただき、契約となりました。

ありがとうございます。

自分が一生懸命考えたプランを、一生懸命説明して、わかってもらえて、

そのプランを注文していただく。とても嬉しさ、達成感のあるひとときです。

 

では、どこがどう「減築」なのか。完成写真をお見せします。

正面から

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ななめから

 

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わかりやすいように、色線をつけます。

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赤線が、その墓地の区画割です。よくあるのが、この赤線いっぱいに囲い(巻石)を作ります。

巻石には、通常このような役割等があります。

・区画の明確化。

・聖域の明確化。聖域なので少し高くして、簡単に踏み入れないようにします。

お客様からの要望もあり、段差を少なくするには、聖域を高くすることはできないのですが、

区画の明確化、聖域の明確化は、既設のブロックでできているので、

巻石と墓石本体を合体させた形に設計させていただきました。(黄色線)

 

この「減築」で、メリットが5つ出てきました!

・通常の巻石工事、墓石工事と分ける必要がないので、工期が短くなり、建墓費用が抑えられる。

・巻石と墓石本体の合体により、通常よりも大きな納骨スペースを確保することができた。

通常の納骨スペース・・・30㎝~40㎝角  上記例・・・67㎝角

・合体により、納骨室の通気口が簡単に作成でき、納骨室の湿気抑制ができた。

・玉砂利部分(減築部分)が一般の墓より少ないので、お手入れが簡単。

※今回は洗出し(玉砂利をセメントで固めた仕上)にしたので、さらにお手入れは簡単になりました。ほうきで掃くだけです。

・減築したおかげで、お墓の側面に行きやすくなり、お手入れがし易くなりました。

 

今回のお仕事で、提案の幅がとても広がりました。

本当にいい勉強をさせてもらったと思っております。

これからも、日々、がんばっていきたいと思います。

ありがとうございました。

 

 

記:石井 眞澄





ストーンメーソン真
滋賀県東近江市垣見町734
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