地震の際、墓石が倒れたりする場合があります。
当店は、約10年ほど前に地震の被害を少しでも防ぎたいという考えから、
耐震墓石「不倒」工法の加盟店登録をし、お客様にお勧めしています。
(「不倒」加盟店は滋賀県では2社、東近江市周辺では、当店は、唯一の加盟店とされています。)
耐震墓石「不倒」工法とは、ゼネコン大手の清水建設と大手化学メーカーが
開発した粘弾性体(粘々した両面テープやシート)を使用して施工します。
実際に超高層ビルなどにも使用されています。
石材業界の全国組織である日本石材産業協会が主催された耐震墓石実験で
震度7まで実証済みです。
また、岩手・宮城内陸地震でも倒壊しなかったとの報告を受けています。
実験上ではありますが、耐久性は100年以上であるとされています。
滋賀県のほとんどの石材店は、耐震用のボンドを使用して施工されています。
当店も以前は、耐震用ボンドを使用していました。(現在でも部分的に使用しています。)
しかし、このボンド、適切な使用をしないと倒れてしまう可能性があると聞いています。
使用量が少なくてはダメですし、接着面をきれいにして使わないと接着能力も落ちてしまいます。
また、ボンドの耐久性は、10年程度。
※10年したら、接着能力が全くなくなるわけではありませんが、メーカーが自信をもっていえる耐久性は
10年程度のようです。
「不倒」工法にシフトした理由は、
・お墓をずっと大切にしてほしいという思いから、より強く、耐久性のある工法にしたかったし、挑戦してみたかった。
・あいまいな理由で決めたわけではなく、ある程度の実証済という実績を考慮して選んだ。(耐震実験や実際のものに施工済ということをふまえて選びました。)
・規定を満たせは、20年の地震に対する保証があるから。(一般的には地震での被害は、有償修理となります。)
・すでに建立されている墓石にも「不倒」工法で耐震工事ができる場合があるから。
当店のお客様のほとんどは、この「不倒」工法をお選びいただき、お墓を完成させていただいています。
今現在で、この東近江周辺で約100基もの墓石が耐震工事済みとなっています。
年々、この「不倒」墓石は増え続けています。
当店は、大切なお墓をより強く!と願い仕事をさせていただいております。
耐震墓石「不倒」施工例の一部
記:石井 眞澄