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お墓の疑問② 霊標は必ず設置しないといけないですか?

単にお墓を買うといっても、お墓本体だけを選ぶのではありません。

車を選ぶのと同じように、付属品があるのです。

お墓の付属品というと、

・霊標(戒名、法名を彫る板)

・塔婆立

・物置石

・蓮華台

・地蔵尊

・記銘受

・灯篭

・巻石

などがございます。

お墓を買うにあたって必ず必要なのは、

お墓本体+巻石 です。

※霊園によっては巻石が不要な場合もあります。

あとの付属品は、お客様の予算やお客様のお考え等により、

どの付属品が必要かは、お客様によって様々です。

 

この間このような質問がありました。

「霊標(法名碑または墓誌)は必ず必要ですか?」

必要か必要でないかと問われると、

「必ずつけなくてはならないというわけではございません。」という答えになります。

戒名、法名を棹石(仏石)に彫刻すれば、問題なしです。

宗派やご住職のお考えによっては、戒名法名を彫る必要はないとお考えの方もおられます。

ただお墓を守っていく石屋さん(石材店)としては、霊標をつけることをお勧めします。

理由は、

・戒名、法名(その他、俗名、没年月日)を彫っていくことにより、自分のルーツがわかる。

・拝む供養する対象がわかりやすい。

・棹石に彫刻する場合よりたくさんの戒名、法名が彫れる。

※棹石に彫刻するより2倍以上の戒名、法名が彫れる。

・見やすい。

・追加彫刻をする際、お客様にとっても石材店にとっても、手続きや作業がスムーズ。

この他にも理由はありますが、後々のことを考えると、

霊標をつけておくほうが良いと考えています。

 

ただ、最終的にはお客様がいろいろ考慮した上での答えが、一番良い答えだと思います。

このようなお客様もおられました。

・限りある予算を有効に使いたい。家族で話し合った結果、

今は霊標はやめておきます。その分をお墓本体に費やしたい。

霊標は、息子たちの宿題にしておきます。

 

本当にいいお考えだと感じました。

今の当主様がお墓を建て、息子様もお墓のことを考えて霊標を建てて供養していく。

お墓は一代で造ってしまうものでもないなと気づかされました。(1代で造ってしまってももちろん良いことですが。)

何代にもわたって、ご先祖様のことを考えてお墓をよくしていく。

これが一番大切なことだと感じました。

 

記:石井 眞澄

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