仏様ではなく、神様を信仰されている方もおられます。その方のためのお墓があります。
神道墓(神徒墓)と一般的には言われています。
基本的な構造は、昔からあるお墓と変わらないのですが、
大きな違いは二つ。
①棹石(一番上の石)の頭(上部)の形が、三角錐になっています。
刀剣頭(または角兜巾頭)と言っています。
熱田神宮の御神体である「天叢雲剣」、ようは剣を表しています。
②仏式である御供物台の代わりに八足台を用います。
神式の式典などでは、白木で作られた8本の足でできた御供物台を使われます。
それを石で表現したものです。
③仏式では、「〇〇家之墓」などと刻まれますが、神式では「〇〇家之奥津城」または「〇〇家之奥都城」と
刻まれます。「奥津城、奥都城」は神式でお墓を意味します。
「津」と「都」の使い分けは、基本的にはこのように分けられます。
「津」は、一般の信徒さんに使われています。
「都」は、神官様や氏子さんに使われています。
この3つの特徴は、しっかりとご説明させていただいております。
どのようなお墓を建てたらいいのか、わからないということをよく聞きます。
当然ことだと思います。お墓は一生に一度建てるか建てないかというくらいの大切なものです。
毎日買う食品とは違うので、わからなくて当然です。
だから、私たちはしっかりと説明する必要があります。
気持ちのいいお墓参りをしていただくことが私たちの努めです。
しっかり説明を聞いていただいたうえで、納得したお墓を建てていただきたいと思います。
次回のブログで、最近の施工例をまじえて、神道墓をご紹介したいと思います。
記:石井 眞澄