先代の時に墓石を建立させていただいたT家のお墓。
花を生ける花立がグラグラするとのこと。
約30年前に建てさせていただいたお墓の施工方法というと、
ノロ(セメントを水で溶いたもの)で据付けていくという方法が、業界的に主流でした。
先代ももちろんその方法で据付けておりました。
ノロでの施工ですが、しっかりとついているように思われますが、
セメントには、実は接着能力はないので、少しショックを与えるとすぐに外れてしまいます。
T様の墓石もノロ施工でした。長年の使用により、花立が外れていました。
今回の納骨の際に、
・花立をしっかりとつけること。
・墓石をきれいにしてほしいということ。
・風で消えないローソク立てにしたい。
・今後の地震に備えて、しっかりとした地震対策をしたい。
というご依頼をいただきました。ありがとうございます。
耐震施工となると、墓石を一度、ばらさないといけません。
お墓の傾きを調べると、なんと、傾きはなし!!さすがは先代。
墓石のばらしも最小限で、行えました。T様も一安心です。
施工前
石と石との接着面は、どうしても水が溜まり、汚れてしまいます。
耐震工事の為、墓石をばらすので、機械を使って、きれいに汚れを落とすことが出来ます。
耐震工事に関しては、今回は耐震ボンドを使いました。
耐震ボンドも使用方法があります。正しく使わないと接着能力が出ません。ご注意ください。
※ノロ施工では、震度5強で倒れる可能性があります。それより弱い地震でも、墓石がずれている可能性があります。
今まで以上に強い墓石となりました!!
工事終了
ローソク立も、防風型のものを取り付け、簡単に風で消えないようになりました。
接着面の汚れはしっかりと取れています。
玉砂利も交換したので、見違えるきれいさになりました。
地震の多い日本。
被災した経験によって、地震対策は年々、皆さん興味を持たれています。
お墓で困ったことが出てきた際に、地震対策も一度ご検討ください。