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滋賀県野洲市の地域墓地で和墓完成。本家のお墓とも、つながりを持ったお墓に仕上がりました。

約20年ほど前に、亡くなられたおばあちゃんを木の塔婆で大切に供養されておられました。

今回、思いたってお墓を建てようと決められました。ありがとうございます。

ご先祖様やおばあちゃんも、とても喜んでおられると思います。

 

今までしっかりお墓参りされていたI様は、お墓を本当に大切に考えておられました。

予算内でしっかりとしたお墓を建てたいと考えておられました。

石の種類、お墓の形をふまえて、数種類ご提案させていただきました。

I様は、3つこだわりを持たれてお墓を決められました。

 

1、石の種類

いつも私は、外国産と国内産の石の違い(メリット、デメリット)をご説明いたします。

私の話を聞いていただき、石質、石の歴史などを考えて、「天山石特級(佐賀県産)」を選ばれました。

ブランド力や歴史のある「大島石」や、手頃で性質のいい「美島石」もご紹介しましたが、

自分の想いも込めた石選びだったと思います。

天山石特級は非常に濃い色をしています。お墓はどっしりとした方がいい。

濃い色の石は、どっしりとして見えます。(一度墓地などで見比べてみてください。そう見えます。科学的根拠があるかもしれません。)

そういうI様の想い、また、石質、実績をふまえて決めていただきました。

値段だけで考えておられるのではなかったので、とても微笑ましく感じました。嬉しくなる商談でした。

 

2、泥台(四つ石)をつけるかどうか

和墓は、大きく分けて2種類あります。

「南無阿弥陀佛」や「先祖代々之墓」などが刻まれている石を仏石(棹石)といいます。

その下の石が台石となるわけですが、台石が2段あるお墓を2重台(台石が2つあるから)

台石が3段あるお墓を3重台(台石が3つあるから)と呼びます。

2重台でもお墓として成立しています。

じゃあ、なぜ3重台があるのか?3重台の一番下の台石を四つ石、または泥台と呼びます。

昔から、日本人は大事なもの、大切なものには、台を設けられます。

泥台と呼ばれる言われは、お墓を守る台、泥跳ねを防ぐ台と聞いています。

I様も墓地で、そのお墓の違いに気づかれて、ご質問されました。

四つ石の意味をしっかり理解されて、納得して四つ石をつけることに決められました。

 

3、本家の字を使いたい

I様の本家には、お墓があります。本家のつながりを大切に考えておられるので、

本家の字を使いたいと要望がありました。

著作権の字などはできませんが、拓本をとって、全く同じ字に仕上がりました。

人とのご縁、つながりを考えておられるI様。

私もあらためて、人とのつながり、ご縁の大切さを感じた商談でした。ありがとうございます。

 

 

一生懸命考えてのお墓造り。石材業界としても本当にありがたく思います。

お墓の大切さをもっと伝えていこうと考えております。

 

 

完成写真

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記:石井 眞澄





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