総本山とは? 「本末制度」
日本に存在する仏教の宗派は、「十三宗五十六派」といわれます。
天台宗・真言宗・浄土宗などの宗旨が13宗あり、さらにその分派が合わせて
56派あるという意味です。
宗旨によって呼び名は異なるものの、寺院には、総本山・本寺・中本寺・直末寺・孫末寺
など階層があって、この仕組みを「本末制度」といい、この中で最も上位にあって、
宗派に属する寺院を統括している代表を「総本山」と呼びます。
転じて「その分野の中心とみなされるところ」を指す意味も生まれました。
また、鎌倉時代には本山と末寺の立場が逆転してしまったことから、
「本末転倒」という言葉が生まれたとも言われています。