滋賀県東近江市周辺のお墓は、花立石等をしっかり固定する必要があります。それはなぜか?
お墓の部材には、棹石(仏石)、台石、花立、香炉、供物台(経机もしくは水鉢)があります。
最近のお墓は、地震対策を施す石材店が比較的多くなり、
棹石(仏石)と台石はしっかりと固定されていることがほとんどです。
しかし、その他の部材(花立、香炉)は接着して固定していない石材店もちらほら・・・。
※滋賀県や関西全域では、供物台(経机もしくは水鉢)は固定しません。
なぜなら、納骨室への入り口の蓋石代わりになっているからです。
これを固定してしまうと、納骨ができなくなります。
インターネットのポータルサイト等で契約された墓石等は、滋賀県外の業者が据付に来て、
滋賀県外の据え方(花立等を固定しない。)で施工して完成となります。
滋賀県外のその地域では、花立等を固定しないのが、常識なのだと思います。
私も県外のお墓を見学して、固定されてないお墓をよく見ています。
その施工が悪いわけではありませんし、否定しているわけでは一切ありません。
掃除のしやすさから固定しないという話も聞いたことがあります。
それを考えると確かに固定しないほうが便利です。
しかし、滋賀県や特に東近江市周辺では、花立石等をしっかりと固定した方が良いと考えています。
それはなぜか?
滋賀県や東近江市周辺では、花立石等をしっかりと固定した方が良いのはなぜか?
それは、お年寄りが多いからです。
滋賀県の平均寿命は、全国的にも上位に入っており、
また、働き手となる成人たちは、滋賀県外に働きに出ていることが比較的多いです。
となると、お墓を守っているのは、お年寄りの方が多いという割合となります。
実際に当店のお客様も割合でいうと、年配の方が70%程度。
よく動かれる元気なお年寄りといつも感心したり、見習わなければとも思うのですが、
やはり、何かを支えにして、立ったり座ったりされることがあるのです。
墓石ばっかりの墓地で支えるものといったら、やはり墓石です。
これが固定されていないとどうなるか・・・?
みなさんも予想がつくかと思うのですが、怪我につながります。
また硬い石ですので、重大なことになってしまうかもしれません。
だから、滋賀県や特に東近江市周辺では、しっかりと固定する必要があるのです。
固定することによって、花立等の部材も地震からの被害を少なくすることができます。
それは、子供が多いからです。
お年寄りが多いのですが、子供も増えてきたのも事実。
全体的にではなく、スポット的にです。
滋賀県の南部は、京都、大阪へのアクセスがよく、ベッドタウンとなり、
若い人の人口が増えています。
また、南部以外のJR沿線の駅周辺も若い人口が増えているように感じます。
当店のある能登川や稲枝、安土、住宅地が増えてきています。
同じ市内で便利な駅周辺に引っ越しされる方も多いです。
となると、お子様連れや3世代で、お墓参りされる光景も良く見ています。
石材店である当店としても、そのようなお墓参りを大変うれしく思っています。
しかし、お子様も正直どのような行動をするかわかりません。
嬉しくていろんなものを触りたい衝動にかられます。
その時に、石が固定していなければ・・・。大変なことになってしまいます。
墓石による事故を未然に防ぐには。
1、墓石の部材をしっかりと固定する。
石材店にご依頼ください。ホームセンターの接着剤は石材用ではないので、しっかりと固定されません。
しっかりと固定することで、自分のみならずみんなが安心してお墓参りすることができます。
2、基本的にお墓は固定されていないものと認識しておくこと。
石材用ボンドで固定するようになったのは、早くて阪神大震災以降。
それまでのお墓は、固定していないものばかりです。
ですので、固定されていない墓石の割合の方が多いのです。
自分が怪我をしないためにも、「お墓は固定されていないもの。」と
しっかりと認識して、安全にお墓参りをなさってください。
3、みんなでお墓参りに行くこと。
みんな(3世代)でお墓参りに行くことが一番です。
本当に気持ちよく安全にお墓参りができるからです。
お墓掃除は、1人でするより、早く、綺麗に、楽しく、お掃除することができます。
そんな光景をご先祖様は気持ちよく見ています。
また、次の世代に、もしくはその次の世代にも、
お墓参りの大切さ、楽しさを伝えたり感じてもらうことができます。
そんな光景をやはりご先祖様は気持ちよく見ています。
みんなでお墓参りをすると、1人が無理をすることがないので安全です。
また、そんな光景を見て、ご先祖様がちゃんと見守ってくれます。
お墓も家族の絆もしっかりと固めて、良いお墓参りをなさってください。