お墓の敷地内に撒かれている玉砂利。
滋賀県の彦根、東近江、近江八幡近辺では、黒い玉砂利が使われているのがほとんどです。
なぜ、黒い玉砂利が多いのか?(下の写真ような黒い玉砂利:那智黒)
大きな理由は2つほどあると思います。
・石屋さんが薦めてくれたから。
・他の人のお墓が黒い玉砂利だから。
日本人の習性として、周りと同じにしておけば無難だから、というお考えは確かによくあります。
そして、各石材店も黒い玉砂利をすすめられると思います。
その理由は、上記の日本人の習性ということを配慮して、薦められるのだと思いますが、
他にも理由があります。
玉砂利の汚れが目立ちにくいから!
玉砂利も、年月とともに黒ずんで汚れていきます。
簡単に掃除できるといいのですが、お墓のように手軽に拭いて掃除できるものではありません。
だから、黒い玉砂利をお勧めします。
実際に汚れはつきますが、元々黒い石のため、汚れが目立ちにくく、汚く見えないのです。
汚れが目立ちにくくなるということは、玉砂利の交換サイクルも長くなります。
メンテナンス費用を抑えることができ、永い間同じ玉砂利を使っていただくことができます。
だから、黒い玉砂利をお勧めしております。
(その他の玉砂利は、黒ずんだ汚れが目立ち、数年経つと、汚らしく見えてしまいます。
ただ、建立時の見栄えはすごくきれいです!!玉砂利にもメリット、デメリットがあるのです。)
しかし、選んでいただけることは確かです。
お墓で比較的よく使われる玉砂利はこんなのがあります。
五色(ごしき)
新白川砂(しらかわすな)
クリスタル
(※玉砂利の名称は、搬入業者さんの名称を使用しています。
上記以外にも種類があります。ご相談ください。)
五色を使った例
色が鮮やかだと、お墓が明るくなります。
お墓参りする気分ももしかしたら、変わるかもしれません。
お墓のメンテナンスをお考えの時に、玉砂利の色を変えてみるのも、
気分が変わっていいかもしれません。
お墓は普段、購入するものではないので、わからないことが多いため、石屋さん任せになることがあるかもしれませんが、
各家好みにこだわりをもって選べる部材もあるのです。
ご参考になれば幸いです。
記:石井 眞澄