墓石選びの要素の一つ。
墓石の形。大きく分けると2種類、和墓と洋墓。
和墓
洋墓、デザイン墓(規格がないので、種類は無限大。)
和墓といっても、大きく分けて2種類。
昔ながらの角型のお墓(一般的には京都型と言われています。)
京都型を豪華にしたDX型(この形も様々あります。)
上記の写真は滋賀県の形です。地域によってお墓の形態は様々です。
服と同じで、お客様によっては、お墓の形をこだわられます。
「お墓といったら、やはり伝統的な形の方がいい。」という方や、
「みんなと同じはちょっと、、、。少し変わったお墓がいい。」という方も、
「うちの墓だとすぐにわかるように、この墓地にないお墓にしたい。」という方。
様々なお考えがございます。
しかし、お墓という大切なものですので、本当に変わったお墓にしても良いのだろうか?と迷われることもよくあります。
私は、墓地の種類、お墓の形態、お客様の気持ちによって、デザイン性のあるお墓にできるかが決まると思っています。
①墓地の形態
・寺院墓地ですと、お寺の雰囲気を害するため、洋墓やデザイン墓は建てられないところがあります。寺院墓地の規約で可能な寺院さんも
ありますので、確認が必要です。
・民営霊園ですと、洋墓、デザイン墓は建立可能だと思います。しかし、例外もあると思いますので、霊園の規約の確認が必要です。
・市営霊園・村墓地も、洋墓、デザイン墓は建立可能だと思います。しかし、こちらも例外もあると思いますので、霊園の規約の確認が必要です。
墓地の規約に沿って建てることが最重要項目となります。建ててしまってから、管理者さんから「このお墓はダメ。」と言われたら、たいへんです。
②お墓の形態
下記のどの形態でも、変わった形のお墓の建立は可能ですが、制限はあると思います。
・代々墓(代々その家の人が入っていくお墓。最近はこの形態のお墓がほとんどです。)
当店(私)の考え方としては、奇抜なデザイン(例えば車の形のお墓など)のお墓はおすすめはしません。なぜかというと、
先祖代々入っていくお墓です。ある人の想いだけのお墓を形にしてしまうと、想いに偏りが出てしまうからです。
車の形のお墓を例にすると、今後車が好きでない方も出てくると思いますし、ご先祖様の中に車を知らない方もおられると思います。
家全体のためのお墓なので、抽象的な形、その家に関わりのあることや願いを形にした方がいいと思います。
(例:いろんな意味を含めてま~るい(丸い)家族、家でいたいという願いから、球体を模したお墓にされたこともあります。)
・夫婦墓(一昔前は、この形態のお墓が主流でした。夫婦で一つのお墓。)
思い入れのお墓ができます。形に制限はないです。(石で加工できる範囲なら!!)
妻のことを想って、または、夫のことを想って、または、両親に感謝をこめて。私はこのような思い入れのお墓、大好きです。
上記の車の形のお墓もいいと思います。
・個人墓
上記の夫婦墓と同じです。
ただし、墓地の規約を順守することをお忘れなく。
③お客様の気持ち
お客様の強い気持ち、いろんな想いからこういう風なお墓にしたいんだという強い気持ちが必要です。
なかには、御親類やお寺様から指摘を受けるかもしれません。
軽い気持ちで変わったお墓を作って、指摘を受けると不安になるかもしれませんが、
想いがあれば、納得して作ったお墓であれば、気持ちも安定すると思います。
また、宗教的な考えではありませんが、変わった形にして、ばちがあたる、たたりがあるとかないと思います。
ご先祖様や仏様は、お墓を造ってくれたこと、大変喜んでおられると思います。
ご先祖様の気持ちになって考えてみてください。
(※各宗派の宗教的な考えは、お寺様にお聞き下さい。)
(※当店地域の神道のお墓に関しては、ほぼ形は決まっています。)
規約を順守して、納得のいくお墓造りをなさってください。
記:石井 眞澄